賀茂川教会は1952年に宣教開始しました。

日本福音ルーテル賀茂川教会
会堂の建築様式


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聖壇のようす

ヴォーリスと賀茂川教会
 
賀茂川教会は「ヴォーリス建築設計事務所」の設計により1954年に建てられました。

 玄関、祭壇から小窓にいたるアーチ構造が特徴的で、安定感を与えます。建物の造りは決して斬新、モダン、奇抜なものではなく、全体に地味ながら丁寧、頑丈で、簡素な中に健全性と実用性がよく配慮されています。

 塔屋を備える外観は橙色系、室内は白色で統一され、温かみと清純さを感じさせます。白色は神とキリストの栄光を表しているともいわれます。

 会堂はノアの箱舟をイメージして設計されたといわれ、その中は、屋根の無垢な木組みが高い天井として覆いかぶり、高所にまんべんなく配置された小窓から光の束がさしこみ、幕屋を想わせる祭壇を浮かび上がらせます。全体が穏やかで、安心に包み込まれる思いがします。

 賀茂川教会は、2004年に宣教50周年を迎えましたが、2005年にその記念事業として、もとの風格を大切にしながら、改修工事を行っております。
 


ウィリアム・メレル・ヴォーリス


 ウィリアム・メレル・ヴォーリズは1880年米国カンザス州に生れ、大学時代海外伝道を決意したといわれております。1905年(明治38年)24歳で、キリスト教伝道をめざして来日し、滋賀県立八幡商業高校の英語教師となりました。宗教的な軋轢から教師を辞めることになりますが、その後も、近江八幡市において、学校教育、図書館、出版、製薬、医療、建築などさまざまな事業を、昭和39年(1964)83歳の生涯を終えるまで続けました。これらの事業はすべて「生活をとおしてキリスト教の教えを実践する」ことが貫かれ、キリスト教伝道そのものともいえるものでした。

 日本へ帰化し一柳 米来留(ひとつやなぎ めれる)と改名するほど、日本を愛し、日本のために尽くし、キリストを証ししてくれた人といえます。

 建築は教会、学校、邸宅から百貨店など幅広く、戦前既に1500件に及ぶといわれます。中でも、初期の教会やキリスト教学校にはヴォーリズ設計の建築は数多くあります。 代表的な建物としては、各地のYMCA会館、関西学院、同志社大学、神戸女学院、大阪女学院、青山学院、明治学院福岡女学院、九州学院、九州女学院、などの学校、大丸大阪心斎橋店、東華菜館などその一部です。

 ルーテル教会をはじめ各教派の教会も数多く設計しております。

 私達日本福音ルーテル教会にも現存する教会は数々ありますが、その草分けともいえる博多ルーテル教会1916年 (大正5年)、久留米ルーテル教会1918年(大正7年)、九州学院ルーテル教1925年(大正14年)がヴォーリズの設計によるもので、建物が歴史的に貴重であると同時に、教会の伝道活動の基盤を担ってくれたもともいえます。

 賀茂川教会もその延長線上にあります。

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